靴の用語一覧集
ア行
弓型又は半円形で、靴業界では足の骨で作られた足裏部のアーチを指す。 土ふまずを中心に縦横共アーチ状になっており、体重を支える重要な役目をしている。
靴ひもを通す輪。
本底、又は表底のこと。地面に接する部分。
靴を履いた感じ。＜使用例…「足入れが良い」「足入れが悪い」＞ 同じサイズでもゆったりめ、きつめ、ソフト、ハードなど様々な種類がある。
スポーツ用の靴。英語ではスニーカーよりもこの言葉が主に使われる。
靴のソール部分より上の、足の甲を覆う部分のこと。
靴底に厚みを持たせるため、インソールとアウトソールの間にはさんだコルク等。
アニリン染料で仕上げた革。透明仕上げになり、ぎん面の模様が浮き出る。 カーフ、キップの高級な革に行われる。
※アニリン…特有の臭気を放つ、無色油状の液体。（芳香族化合物）
中底。アッパーとソールをつなぎ、足を支える靴の中心部分。
足の幅のこと。親指と小指の付け根（ボールジョイント）の間の長さ。靴や靴型の幅にも使う。
つま先から甲横にかけて鳥の翼に似たＷ字風のデザインをしたもの。
アメリカで昔から履き継がれてきた乗馬用のブーツ。
つま先はあぶみ(乗馬の際に足をかける馬具）に入れやすいように尖り、ヒールはあぶみがかかりやすいよう高く、 ロープを引く時に地面を踏みしめやすいよう内側向きになっている。
歩く機能を重視した靴。
麻縄やジュートの底に布のアッパーを付けたわらじ風の靴で、フランスとスペインで履かれている。
足首部分と履き口横にベルトの付いたハードなブーツ。ライダー達にも好んで履かれている。
ダチョウの革。羽根を抜いた跡が丸く突起して模様になる。 実際は牛や豚の型押しが多い。
紐付き短靴の総称。17世紀に英オックスフォード地区で履かれたことから名付けられた。
※短靴（たんぐつ）…足首から下だけの浅い靴。
つま先を足の形のように外側に斜めにカットした靴やラスト。オブリックは「斜めの」という意味。
カ行
足の親指（母指）が体の外側、小指側に曲がってしまう足の障害。
外反母趾になる要因として、足に合わない靴を履いたり、足の靭帯や筋肉の衰えで起り、腰痛や頭痛など２次障害を起すことも多い。
生後２年位のメス牛の革。ぎん面はキップより粗く、ステアより細かい。
足のカカトを保護する為にカカト内部に入れられる半月型の補強材。
化学プロセスにより製造される繊維の総称。
※種類…＜再生繊維：レーヨン・キュプラ＞
＜半合成繊維：アセテート＞
＜合成繊維：アクリル・ナイロン・ビニロン・ポリウレタン・ポリエチレン・ポリエステル＞
普段履きの短靴。
革の表面に機械で加圧して模様を付けたもの。
パンプの形でヒールが1〜3センチ位の低いもの。
生後6ケ月以内の子牛の革で、きめ細かく、牛革の中では最も高級。
※種類…＜ライトカーフ：9.5ポンド（4.3?`）以下のもの＞
＜ヘビーカーフ：それ以上15ポンド(6.8?`)までのもの＞
クロム鞣し（なめし）した後、ガラスかホーロー板に張って乾燥した革。
乾燥した後、表面をサンドペーパーでこすり、顔料と合成樹脂を塗って仕上げる。
質感は落ちるが表面のキズがかくれ、光沢があって丈夫。学生靴などに使われる。
※違い…＜皮（かわ）：まだ鞣しをしていない状態＞
＜革（かわ）：腐らないように鞣して製品化したもの＞
子山羊の革。薄く軽くきめ細かくソフトで丈夫な高級品。
生後6ケ月〜2年の牛革。カーフとカウの中間で、カーフに次ぐ高級品。
織物や表面がケバ立った革、合成皮革の総称。
※種類…＜スエード・ベロア、ヌバック＞
太い綿糸・亜麻糸・ビニロンなどで密に平織りした生地で、厚地で強く丈夫。 ※亜麻糸（あまいと）…アマの繊維から紡いだ糸。
タンの無い紐靴。
脱毛した革の表面。表皮層の下、真皮層の外面になる。
細革とアッパーを中底のリブにすくい縫いし、細革とアウトソールを出し縫いする作り方。
ワニの一種で、クロコダイルの革。特徴として、厚く光沢があり黒い斑紋がある。
※ワニ革の他の種類…＜アリゲーター・カイマンなど＞
合成皮革又はアッパーに合成皮革を使った靴。
防弾チョッキや宇宙服に使われる強固な素材。
山羊の革。羊の革より硬くて丈夫。
毛、絹、綿などで織られたつづれ織り（タピストリー）で、壁飾りなどに使われる。
ソールのアッパーより外側に出っ張った部分のこと。
外反母趾など足に障害を持つ人が増え、履き心地が重視されるようになり、歩きやすいように開発された靴。
サ行
靴の両サイドにゴム布を使ったブーツ又はシューズ。
靴のつま先内部に使われる補強材で、靴の型くずれを防ぎ、足のつま先を保護する。
サドルの形をした色、素材の異なる革を甲にまたがらせた形の靴。
木の靴。主に木をくりぬいて作られるオランダタイプのもの。
羊の革。特徴は、薄く柔らかい。
革を揉んでできるシワ。
紋織り（模様の出る織り方）が出来るジャガード機で織ったもの。
薬品でぎん面を収縮させ、そのシボを特徴にした革。
足首を2周するベルトのついた、元々乗馬の際に使用されていたショートブーツ。
カーフやキッドなどの革の裏面を細かいサンドペーパーで擦り、起毛させた革。
革の厚さをそろえたり、接合のために斜めにそぐこと。
つま先が角型の靴又はラスト。
革を何枚も積み上げたヒール。
生後3〜6ケ月で去勢し、2年以上のオス牛の革。
靴のつま先にある余裕スペースで、最低10ミリ以上は必要とされている。
つま先に横一文字の切り替えがあるデザイン。
表面が滑らかで光沢のある革。
紐も留め具も無く、足を滑り込ませるだけで容易に履ける靴。
トゥデザインの一つで、縦に二本の切り替えが入る。
アッパーを縫製してまとめる作業で、底付けと並んで靴作りの重要過程。
アッパーの中央部分が切りさかれ、前部と後部に分かれたデザインのパンプ。
糸で縫わず、接着剤で底付けをする製法。
※利用率…＜容易な製法でコストも安く抑えられるために、現在靴の9割以上がこの製法を利用＞
つま先から甲中央に縦の縫い割りをしたその縫い目又はその靴。
ボールガースを取り巻く長さ。
※ボールガース…足の親指と小指の付け根部。
かかと後端から人差し指先端までの長さ。
中底の上に貼るシート。
タ行
スリッポンの甲や、シューレース（靴ひも）の先につける。
ひも靴のアッパーの一部で、ひも部分の下でつま先から甲上部まで伸び、甲を保護する舌の革。
くるぶしが隠れる位の2〜3アイレットのブラッチャー型ショートブーツ。
ベロアのアッパーにクレープ底を付けたチャッカーブーツと同じ型のショートブーツ。特徴として、靴の中に砂が入らないようタンの左右と甲が縫い付けられている。
ヨットなどの濡れた甲板（デッキ）でも滑らないよう工夫された靴。
繊維製品全体もしくは織物のこと。
日本の皮革取引時の面積の単位。
※大きさ…＜1デジ：10cm四方の100cm2、50〜80デジ：子牛1頭分のカーフ、90〜140デジ：牛1頭分のキップ、190〜210デジ：牛1頭分のステア＞
絹や合繊など細い糸の太さの単位。
※太さ…＜1D（デニール）：9000mで重さが1g＞
繊維のうち、人工的につくられたものでないものの総称。
※種類…＜動物系：毛・絹、植物系：綿・麻＞
靴又は靴型のつま先が地面から上がった状態で、この部分がないと大変歩きづらくなっている。
アッパーの上端で、靴の履き口。
ヒールの先端、地面に付く部分に付けられた小片で、ヒール本体を損傷から守る消耗品。
軽登山用の靴又はブーツ。
※種類…＜ハードタイプ：オイルレザーを使用、ソフトタイプ：ナイロンなどを使用＞
スーツやワンピースに合わせられるドレッシーなシューズ又はブーツ。
ナ行
中底の上に張られるシートで、ブランド名などが表示される。
子羊や羊の革で、アメリカのナパ地方で多く鞣されたことから名付けられた。
革のぎん面（表面）を起毛させたもの。特徴は、きめ細かくしなやか。
ハ行
アッパーのかかと部がベルト状になっているもの。
※別名…＜スリングバック・バックベルト・バックレス・バックストラップ・オープンバック＞
内羽根式の靴。この形の靴が履かれたスコットランドの城の名前から名付けられた。
※内羽根式（うちはねしき）…甲より前の部分に、鳩目の部分が潜り込んでいる状態の紐靴。
トップラインが浅く、ひもも留具もない靴の総称。
毛や綿など太い糸の太さの単位。
※太さ…＜1S：1mで1gのもの、48番手：ウールで一番多く使われており、48mで1gのもの＞
※概要…＜デニールとは逆に数字が大きい程細くなる＞
太い綿糸を密に平織りしたもの。
※種類…＜1号帆布（厚い）〜11号帆布（薄い）＞
馬具のはみをモチーフにした金具を甲飾りにしたローファー。
足・靴・靴型のかかと部のカーブ。
※特徴…＜欧米人：カーブがきつい、日本人：カーブがゆるい＞
ヒールの側面部を巻いた革や合成皮革。
ヒールの形で、ヒールが高く、先がピンのように細いもの。
足のサイズや形と、靴を合わせること。
丈がくるぶしより長い履物。
靴及び履物の総称。
外羽根式の靴。
※特徴…＜バルモラルより甲部のゆとりを大きく取れる＞
※外羽根式（そとはねしき）…甲より前の部分に、鳩目の部分が乗っかっている状態の紐靴。
カッターシューズに使われる薄いヒールで、革、その他の材料一枚で作られる。
軽く暖かいポリエステルニット素材。
つま先部分に飾りや切り替えが全くない靴。
レッドウイングが商品化した農作業用のハーフ丈ブーツ。
ヘップサンダル、近所履きのつっかけ。
面ファスナー（通称マジックテープ）の商品名。
牛革の裏面を起毛した革。
※特徴…＜毛足が長く、デザートブーツやワラビーなどに多く使われる＞
大麻の繊維。
足の親指と小指の付け根で一番突き出た場所で、足幅の最も広い部分となり靴合わせの際に重要となる。
ウレタンを間に入れて熱で溶かすか接着剤で、表地と裏地を一体化したもの。
マ行
靴の底付け法の一つで、アッパー・インソール・アウトソールを上下２本の糸で縫いつける。
つや消し加工で、鈍くくすんだ感じの仕上がりとなる。
かかと部分の無い女性用のヒール付きスリッパ。
毛がついたままの羊の革で、裏面はスエード仕上げになっている。
アッパーにU字型の剥ぎ合わせがある靴。
モグラの毛皮、又はそれに似せた短い起毛の織物。
尾錠（びじょう）止めのベルトが付いた靴。
※尾錠…帯革・ひもなどの先に取り付けて左右から寄せて締める金具。
ヤ行
甲にＵ型の切り替えがある靴。
ラ行
足の形と靴のデザインに基づいて作成される。
※使用素材…＜木・プラスチック・金属など＞
つま先が丸い靴、又はラスト。
生後2ケ月位までの子羊の革。
とかげの革。
ヒールの中央部が前後共くびれた曲線のヒール。
甲に穴付きベルトが付いたモカシン型のスリッポン。
ワ行
作業用の丈夫なブーツ。
※特徴…＜つま先が丸く、アイレットが多く、底が厚く、縫いつけがしっかりして頑丈＞
靴を履いた時に、トップラインが足に密着せずに開いてしまう状態。
モカシンで袋状のタンを持つ2アイレットのショートブーツ。